あいづの作り手

会津のみしらず柿を支える匠たち2024

「柿赤くなれば医者青くなる」ということわざの通り、栄養価が高い会津みしらず柿。
こだわりの会津みしらず柿を追い求める匠たちの意気込みをお聞きしました。

みしらず柿生産者

山内 清則 ( やまうち きよのり ) さん

「献上柿」の里、御山地区のみしらず柿生産農家

栽培に適した御山地区で良質なみしらず柿を育てたい

 みしらず柿は、会津地域でその歴史とともに古くから栽培されてきた柿です。山内さんが柿の栽培を営む御山地区は、南西向きの斜面で、日照時間が長く、果樹栽培に適した地。「みしらず柿」の生産農家である山内さんは、安全・安心を目指して、限界まで農薬を減らし、有機肥料で栽培しており、収穫された良質なものから、さらに選抜され、献上柿となるそうです。

渋抜きされたみしらず柿、まずはそのまま味わって!

 みしらず柿は渋柿のため、アルコールで渋抜きをすることで甘くなる特徴を持っています。渋抜きされたみしらず柿は、とろけるような食感が持ち味。まずはそのまま、その食感と美味しさをぜひ味わって欲しいと、山内さん。産地直送で全国発送しており、その美味しさにリピーターのお客様も多いそう。また、「あんぽ柿」はもちろん、若い方にもぜひその美味しさを知って欲しいと、ドライフルーツとしても加工して販売しています。旬のみしらず柿、ぜひ味わってみては。

ふくしまの食文化研究家

平出 美穂子 ( ひらいで みほこ ) さん

郡山女子大学家政学部准教授、
福島県立テクノアカデミー会津観光プロデュース学科 非常勤講師を経て、
現在は管理栄養士・会津史学会会員として活動。
福島県内の食文化に関する著書を多数執筆、
講演活動も行われています。

会津みしらず柿、その伝統と魅力

 会津みしらず柿は福島県二本松市の西念寺が由来とされ、別名「西念寺柿」とも呼ばれており、戦国時代、二本松から会津へ持ち込まれ、栽培されてきたそう。漢字では「身不知柿」と書き、名前の由来は、『身の程知らぬほど大粒の沢山の実をつけるから』、『将軍へ献上した際「未だかかる美味しい柿を知らず(これほど美味しい柿は初めて食べた)」と賞賛されたから』、『あまりに美味しいので食べすぎてしまうから』と諸説あります。
渋柿ながら、古くより親しまれ食べられてきたみしらず柿は「献上柿」としても知られ、宮家と会津藩ゆかりの松平家とのご成婚の際、お祝いの品として献上されたのが始まりとも言われています。
渋抜きされた生のみしらず柿はフルーティで上品な甘さと、トロリした食感が特徴で、対照的に干し柿はギュッと甘みが凝縮され、濃厚な味わい。「柿赤くなれば医者青くなる」ということわざのとおり、栄養価の高い、会津を代表するフルーツです。

このページの
トップヘ

あいづ食の陣実行委員会 事務局(会津若松市農政課内)
〒969-3481 福島県会津若松市河東町郡山字休ミ石14番地

© aizu shoku no jin All Rights Reserved.