あいづの作り手

会津の米を支える匠たち2024

恵まれた気候と豊かな水から生まれる、会津の米。
こだわりの米づくりを追い求める匠たちの意気込みをお聞きしました。

米農家

真田 良幸 ( さなだ よしゆき ) さん

ベテラン米農家、米づくりのこだわりとこれから

河東町で米づくりをして30年

 河東町でコシヒカリとひとめぼれ、併せて12haもの広さを作付けしている真田さん。米農家の長男として生まれ、中学生の頃から農業を手伝っていたそうです。一旦は産業用機械メーカーに就職し、設計の仕事をしていましたが、実家で経営していた家具店と農業を兼業することに。その後、専業農家として農業に専念することとなりますが、会社員や家具店の経営に携わった経験から得たノウハウなどが農業にも役立っているそうです。

米作りの転機となった広大な作付面積の管理

 専業農家となった真田さんですが、その仕事ぶりから、知人の水田を譲り受けたり、水田の作付けと管理を依頼されたりするように。真田さんの作付け面積が徐々に増えていくなかで、転機となったのは、親しくしていた方から、病で農業を続けることが難しくなったため水田を引き受けてくれないか、とお願いされた時です。作付け面積が突如倍となり、この広い面積をどう作付け・管理していくか、真田さんは試行錯誤しながら計画的に行っていくこととなります。最初は苗が枯れたり、様々なトラブルもありましたが、ひとつひとつ原因を調べ対策をしていくうちに、広大な面積でも、安定した米づくりができるように。この時の経験が自信に繋がり、その後、作付け面積の規模を拡大していくきっかけになっていきました。

あくなき探究心とそれを支える技術

 安全で美味しいお米を消費者に届けることを信条とする真田さん。「美味しい米は苗づくりから」と、苗づくりを大切にしており、化学肥料を減らし有機肥料を増やすなど、日々米づくりを探究しています。また、10年ほど前から、会津若松市の「スマート農業」への取り組みを利用して「水田水管理システム」を導入。スマートフォンで水量や水温を管理することで、広大な水田の作付けと管理を支えています。

どうしたら美味しいお米ができるかいつも考えています

 会津地方は水が豊富で土壌も豊か、気象条件も良く、米づくりに最適だと言います。そして、何といっても会津の農業に携わる人材の農業技術の高さが良い米を生んでいる、と感じるそう。「どうしたらもっと美味しいお米ができるか」今後は、更なる拡大と品質維持、様々な環境を整え、若い方たちへも米づくりを繋げて行きたい、と語る真田さんでした。

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