会津はフルーツの生産も盛ん。
特に「いちご」は北会津地区が有名で様々な品種が栽培されています。
こだわりのいちごを育てる生産者にお聞きしました。
いちご農家 株式会社 花実園(かじつえん)てしろぎ 代表
手代木 淳 さん
ベテランいちご農家、
喜ばれる美味しいいちごを作り続けていきたい
北会津地区でいちごを栽培して40年になる手代木さん。「ふくはる香」、「ゆうやけベリー」を栽培しています。
結婚を期に、奥さんの実家のいちご栽培を引き継ぐことに。すると、手代木さんが育てたいちごの美味しさが評判となり、直接購入に訪れるお客様も出てきました。美味しいいちごをお客様に評価頂けた、と手応えを感じたそうです。
新たな福島県のオリジナル品種である「ゆうやけベリー」については、3〜4年前の試験栽培から関わっており、品種化に向けて福島県と活発に意見交換を行ってきました。冬の天候
が厳しい中、県の担当者と生育を確認しながら、何としてもデビューまでこぎつけなくては、と感じていたそうです。他の品種と比べ、甘みと香りが強く、ジューシーで大変美味しいと評判の「ゆうやけベリー」を直売所で購入した方から問い合わせをいただくことも次第に増え、多くのお客様がファンになったと言います。
手代木さんのいちご栽培のこだわりは「いちごに無理をさせず、優しく見守る」こと。水や肥料を与えすぎず、いちごに一番いい状態となるよう管理することで、病気を防ぎ、美味しいいち
ごになるそうです。会津地方で生産されるいちごは、厳しい寒さの中、じっくりと育てられることにより、甘味が凝縮されます。厳冬の時期、真っ白な雪に囲まれたハウスに入ると、いちごの甘く爽やかな香りが立ち、真っ赤な果実が一面に実った光景を見るのが何事にも代えがたい時間だそう。
「ゆうやけベリー」もデビューしたばかり。これからも美味しいいちごを作り続けてお客様に喜んで欲しい、手代木さんはそう言って笑顔を見せてくれました。