あいづの作り手

会津米・酒を支える匠たち2020

会津産の酒米を復活させ、米作りから酒造りに取り組んでいる「辰泉酒造」。
「米と酒の産地としての会津を世界中にアピールしたい」と語る、
四代目の新城壯一代表社員と酒米の契約農家さん達にお話をお聞きしました。

会津若松酒造協同組合 副理事長/辰泉酒造 代表社員 

新城 壯一(しんじょう そういち)さん

「会津産米で最高の酒を造りたい」
情熱で米作りから取り組む

辰泉酒造で栽培を手掛けるのが、かつては会津の土地に合った酒米として広く育成されていた「京の華」。1980年に先代の新城新次さんが「会津産米で最高の酒を造りたい」と、賛同した地元農家さんに委託して復活栽培を始め、大変な苦労と情熱で、4年後に酒米「京の華」が復活したのです。
 酒造りでは、酒米を磨き米の中心のデンプンの多い「心白」という部分を使います。「京の華」は心白が大きく砕けやすく、米が柔らかく溶けやすいので、酒造りも難しい酒米です。しかし、「うまくできた際には甘・酸・苦・辛のバランスが素晴らしく、柔らかで滋味深い旨みを持つオリジナルな酒となります。これが喜びです。」と新城さん。その「京の華」で醸造した「大吟醸京の華」が平成24酒造年度全国新酒鑑評会にて金賞を受賞するなど、「京の華」は全国に認められるまでになりました。
 「これからは、『京の華』の米質・酒質の更なる向上を図り、米生産者をはじめ様々な皆さんと交流しながら会津を代表する酒米を目指したいと考えています。」

米生産者

弓田 秀一(ゆみた しゅういち)さん

会津の酒米「京の華」を支える米農家さん

高野町はかつて京の華の栽培に力を入れていた地域。昔から一般的な酒米より草丈が高く倒れやすく、籾がこぼれやすいという栽培の難しい酒米でした。「京の華は栽培が難しい酒米だけれど、おいしいお酒が出来たときは喜びもひとしお。会津産100%のお酒で全国新酒鑑評会金賞の常連を狙って欲しい。」

米生産者

谷 邦弘(たに くにひろ )さん

会津の酒米「京の華」を支える米農家さん

京の華のさらなる品質の向上を目指し、2015年より種籾から生産を行っています。種籾用の稲は3年に一度、田植えと稲刈りを人の手で行い栽培しなければなりません。稲も自然乾燥させなければならないなど、ここでも苦労があります。「種籾を作り、残していくのは大変な苦労と手間がかかる。福島県会津農林事務所の方の指導や皆さんの協力があってこそ出来ることです。」

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