会津清酒、冬の楽しみ方(2024年)
「その季節、いちばんうまいものを、産地で味わう」
蔵元とあいづ食の陣参加店に、おすすめのお酒と旬の一品の組み合わせをお伺いしました。
株式会社 髙橋庄作酒造店 代表取締役/ 髙橋 亘 さん
<蔵元に聞く、会津の冬の楽しみ方>
会津娘 芳醇純米
代表銘柄「会津娘」で知られる、明治初期創業の歴史ある酒蔵。
時代に合わせた品質の高い酒造りを追求する髙橋庄作酒造店にお聞きしました。
冬におすすめの会津清酒と料理とは
会津盆地は昼夜の寒暖差があり、水質が良く、良質な米を育むのに適しています。良い水、良い米、恵まれた環境の中で伝統的に酒造りが行われてきました。
冬は新酒の季節、爽やかな酸味やガス感のあるフレッシュなしぼりたてのお酒が楽しめます。脂ののった冬の会津地鶏には、新酒のようなキレのある日本酒が良く合います。日本酒は温めると甘味とキレが増しますので、おでんや鍋には燗酒も良いですね。また、お豆腐をはじめ、煮豆、豆数の子など、豆料理もおすすめです。非常に日本酒に合うオールマイティな食材だと思います、ぜひお試しください。
冬の会津清酒の美味しさの秘密を紐解く
会津地域は冬の寒さが厳しく、積雪も多いエリア。日本酒は、麹菌や酵母といった微生物を発酵させ醸造するので、温度管理が非常に重要です。冬の時期、積雪による保冷効果により、蔵の室温が一定に保たれることで酒造りに適した環境となります。寒さの厳しい環境で低温長期発酵して作られる会津清酒は、甘味と旨味と香りの強い飲みごたえのあるお酒となるのです。
特にしぼりたての「新酒」は、その新鮮さが大きな魅力。口に含むと爽やかで際立つ酸味が感じられ、微かなガス感が舌先に心地よい刺激を与えます。一口飲めば、その透明感と絶妙な飲みごたえが、会津の冬の風景とともに豊かな恵みを感じさせてくれます。
髙橋庄作酒造店が考える酒造りのこれから
日本酒を通して、会津の風土の素晴らしさを伝えていきたいと常に考えています。最近はジンなど蒸留酒造りにもチャレンジしていて、会津の四季折々の農作物をお酒に活かせる可能性も広がっています。こういった経験を日本酒造りにもぜひ活かしていきたいと思います。
元祖輪箱飯 割烹 田季野 女将/ 馬塲 由紀子 さん
食を通じて、会津の良さとお酒の美味しさを伝えたい
季節の会津の素材と、会津清酒のマリアージュ
輪箱飯を中心として、季節ごとの会津の食材を活かしたメニューをご提案しております。「会津の食」には、断然「会津のお酒」が合いますね。会津の風土に育てられた食材、会津ならではの伝統的な味付け、その歴史のなかで作られ続けてきた会津清酒、その美味しさに感動される方も多くいらっしゃいます。今の寒い季節におすすめしたいのは、会津の郷土料理こづゆのお出汁に地鶏のお出汁をあわせた熱々のおでんと会津清酒のマリアージュ。会津地鶏をはじめとした、会津の素材の良さを最大限に生かした「會津おでん」をぜひ新酒と一緒に楽しんでいただきたいです。
会津清酒と會津おでんで身も心も温まる