料理人と生産者が語る、会津地鶏の魅力
旬の魚に加え、会津地鶏や地元野菜を使った料理を提供する
「居酒やゑびす亭」の二代目・髙野良太さん。
そして、会津地鶏の飼育から処理、出荷まで一貫して行い、
魅力発信にも力を入れる「会津地鶏みしまや」の代表取締役・小平和広さん。
お二人に、会津地鶏の美味しさやこだわりについて語っていただきました。
有限会社会津地鶏みしまや 代表取締役
小平 和広 さん
安心・安全な会津地鶏を次の世代へ
安心・安全な会津地鶏を届けるため、処理体制の向上にも取り組んでいる。現在は息子さんが二代目として修業中で、次代への継承も進んでいる。
居酒や ゑびす亭 二代目
髙野 良太 さん
築150年以上の居酒屋で腕をふるう二代目
看護師から転身し、父に憧れて8年前に飲食の道へ。修業を積み、築150年以上の趣ある店舗で腕をふるう。

会津地鶏が美味しい理由
小平
会津地鶏の美味しさは、広い場所で自由に動ける環境から生まれます。
ストレスをかけずに育てることで、身がしっかり締まり、脂のバランスも自然と整うんです。
プリッとした弾力や噛むほどに広がる旨みは、この飼育方法ならではの特徴ですね。
髙野
私も初めて会津地鶏を食べたとき、その旨みの強さに驚きました。
実際にお客様にも召し上がっていただくと、ひと口目から「美味しい」と言ってくださる方が多く、鶏肉本来の魅力をしっかり感じてもらえるのが嬉しいですね。
小平
ありがとうございます。お客様に喜んでいただけるのは本当に嬉しいことです。
飼料や飼育環境だけでなく、鶏の処理にも細心の注意を払っています。
処理のスピードや温度管理を徹底し、丁寧に仕上げることで、肉質や旨みを損なわずに提供できるんです。
旨みを引き出す、こだわりの食べ方
小平
会津地鶏は脂の甘みがしっかりしているので、特に皮と身の間の部分を味わっていただきたいですね。
髙野
お店では塩焼きが一番人気です。皮目をこんがり焼くと香ばしさが出て、素材そのものの旨みがより感じられます。
それから、個人的には卵かけご飯もおすすめで、卵の濃さが楽しめてとても好きなんです。
小平
卵かけご飯は、ご飯にあらかじめ醤油をかけてから卵を落とすのがポイントです。
卵に直接醤油を混ぜてしまうと風味が変わってしまうので、ぜひ試して頂きたいですね。
髙野
私もその食べ方をしています。本当に味が違いますよ。それと、手羽元や手羽先は煮込めば煮込むほど柔らかくなるので、煮物にもとても向いているんです。
会津地鶏の魅力を広げるために
髙野
食の陣パンフレットを見て来てくださるお客様も多いんです。「美味しかった」という声も増えてきて、会津地鶏の魅力が少しずつ広がっているのを感じます。
小平
会津地鶏は一年を通して美味しいのですが、特に 1〜3月は脂がのって食べ頃なんです。
この時期は観光客が少なくなるので、会津にはこんなに美味しいものがあるんだと、発信していきたいですね。
髙野
私も同じ思いです。会津ならではの地鶏料理を増やして、会津に来たいと思ってもらえるような料理づくりにも挑戦しています。
小平
東京や大阪の飲食店にも卸していますが、生産量をやみくもに増やすのではなく、品質をしっかり保ちながら生産していきたいと考えています。
髙野
お客様は、価値のある料理にはきちんとお金を払ってくださいます。だからこそ、素材そのものの良さを活かしながら、これからも自信を持って提供できる料理を作っていきたいと思っています。
小平
より質の高い「プレミアム会津地鶏」に挑戦したいと考えています。
会津地鶏をもっと多くの方に知っていただき、誰にでも納得してもらえる味を目指していきたいですね。



