会津地鶏の育成・卵の販売を手がけるプロフェッショナルと、
「会津地鶏 味の会」参加店に、会津地鶏にかける想いをお聞きしました。
阿久津農園 代表
阿久津 有信 さん
豊かな自然と情熱から生まれるこだわりの会津地鶏の卵
会津地鶏が好き、という思いを胸に
豊かな自然が広がる地で、会津地鶏の卵を丹念に育てている阿久津さん。平成4年から福島県下郷町で会津地鶏の飼育をスタート、以来30年以上にわたり、「会津地鶏が好きで、美味しい地鶏の卵をお客様に届けたい」という思いを胸に、生産に情熱を注ぎ続けています。元々食肉用として会津地鶏を10年以上飼育する中で卵の美味しさに目覚めたことをきっかけに、生産に本格的に取り組むことを決意したそう。通常、会津地鶏は生後100~120日程度飼育され出荷されますが、卵を産むまでには200日以上かかります。時間と手間を惜しまず地鶏にかけることで、より美味しい卵が生産できる、という信念のもと、会津地鶏を飼育しています。
自由に走り回れる環境と厳選された飼料
会津地鶏ににストレスをかけないよう、自由に鶏たちが走り回れるよう飼育密度を広く確保、さらに鶏舎を清潔に保つよう徹底しています。会津地鶏はもともと暑さにあまり強くないため、標高が高く、夏場も涼しい気候は最適だと言います。卵の味わいを決定づける飼料にもこだわりがあります。与える飼料の配合によって卵の風味が変化してしまうため、試行錯誤を経て、特製の飼料を開発。これにより、香りが良く黄身の色が濃い、濃厚な旨味の卵を生産できているそう。常にお客様からの声に耳を傾け、改良を重ねることで常に「最高の卵」を追求しています。
産みたての新鮮さが魅力、愛される会津地鶏卵
阿久津農園の卵は、その日に産まれたものをその日に提供する新鮮さが売りです。新鮮さを管理できるよう、下郷町内の道の駅や直売所などで販売しています。午前中には売り切れるほどの人気で、品質管理が行き届く範囲での流通にこだわることで、最高の状態で消費者のもとに届けられる、といいます。産みたての卵ならではの新鮮な味わいと濃厚なコクを堪能するには、特に生食がおすすめとのこと。卵かけご飯や温泉卵ならではの濃厚な美味しさを味わうことができます。「これからも手間も惜しまず、こだわり抜いた卵を届けていきたいと思います。」と阿久津さん。地元に愛され続けるその美味しさは、阿久津さんの地鶏に対する愛情と努力が生んだ結晶です。
(有)会津地鶏
みしまや
さん
三島町に新たな食肉処理施設ができました
安心安全で品質の高い会津地鶏をお届けします
新施設では、年々増加する会津地鶏への需要に対応するため、福島県三島町に処理能力の向上を目指し設立されました。安心・安全な製品をお届けできるよう衛生管理を徹底、さらには加熱加工室を設け、県内初の「食鳥処理・食肉処理から加工品製造まで」を一貫して行える施設となっています。
これまで、「地産地消まつり」や「会津地鶏まつり」などのイベントを通じて会津地鶏の魅力をPRしてきた同社。新施設の稼働によりさらなる供給拡大を目指し、飼育農場の改修にも着手しています。
今後は、こだわりの品質と付加価値で、さらなる会津地鶏のブランド化を促進し、良質な会津地鶏を提供していくことが目標です。