あいづの作り手

会津地鶏を支える匠たち2023

会津若松市で会津地鶏の育成・販売を手がける「会津地鶏ネット」
プロフェッショナルとして、会津地鶏にかける想いをお聞きしました。

(株)会津地鶏ネット 代表取締役

酒井 毅 ( さかい つよし ) さん

お客様に「美味しかった」と言っていただけるのが一番の喜び

「会津地鶏ネット」は会津若松市にある会津地鶏専門の養鶏場です。平成19年に設立され、会津若松育成場で育てた会津地鶏肉の販売と、地鶏肉を使った加工品・ギフトの販売をしています。

一般的なブロイラー(若鶏)はふ化してから45日~50日程度で出荷されますが、会津地鶏は120日程度という多くの日数をかけ、「平飼い」で自由にのびのびと動き回れる環境で大切に育てられます。そのため、適度に筋肉が付き、程よい歯応えと、噛めば噛むほど旨みが感じられる肉質となり、コクがあるのはもちろん、甘みのある脂が特徴です。上質の地鶏に育てるため、ストレスが少ないよう鶏舎も工夫しています。

会津地鶏は多く卵を産む鶏ではないため、2日に1回程度の産卵ですが、特有の臭みがなく、旨みが凝縮されています。そのため、よりコクと旨みを感じられる「卵かけごはん」で食べてみてほしいとのこと。また、会津地鶏は火を入れすぎると硬くなってしまうので、ご家庭で調理する際にはできるだけ焼きすぎないようにすることや、会津地鶏に精通している料理店で味わうことがおすすめだそう。

お客様に「美味しかった」と言っていただけるのが嬉しい、もっと多くの方に会津地鶏の美味しさを伝えていきたいと話していました。

(株)会津地鶏ネット 営業課長

菅野 久稔 ( かんの ひさとし ) さん

会津地鶏を若い世代にも広め、
会津を代表する身近で有名なブランドに育てていきたい。

最近は、食育のひとつとして会津地鶏を学校給食で使用していただくなど、会津地鶏を食べることができる機会が増えてきたと感じています。また、都内の有名料理店でも使用されている「会津地鶏の生ハム」など、会津地鶏を使用した加工品も数多く販売されておりますので、ぜひ皆さんに味わっていただきたいです。

「会津といえば会津地鶏」と言われるよう、身近で有名なブランドにしていきたいと考えています。

(株)会津地鶏ネット 育成責任者

渡部 誠 ( わたなべ まこと ) さん

美味しい地鶏を育てる
ストレスを与えない環境づくりと日々の細やかな管理

なるべくストレスを与えず、のびのびと育てることを心がけています。鶏舎にキツネなどの野生動物が近づくだけで敏感になりますし、暑さに弱いので、周辺の環境づくりや温度管理、ほかにも餌の食べ具合や鶏舎での様子など、細やかに観察して対応しています。生育期間が長く手間はかかりますが、「会津地鶏を味わうと、もう他の鶏は食べられないくらい美味しい。」といった声を聞くとやりがいを感じます。多くの皆さんに会津地鶏をぜひ味わっていただきたいですね。

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