あいづの作り手

会津アスパラを支える匠たち2021

甘くて柔らかくて瑞々しいアスパラガスを全国の消費者に届けたい。
切磋琢磨する生産者と施設の担当者にお話をお聞きしました。

JA会津よつば西部アスパラガス生産部会 副部会長

岩橋 近芳 ( いわはし ちかよし ) さん

「農業に卒業はない」
更なる品質向上を目指して

会津若松市神指町で水稲やアスパラガスを中心に農業を営む岩橋さんは、JA会津よつばで西部アスパラガス生産部会の副部会長を務めています。岩橋さんはサラリーマン生活を送ったのち、55歳で脱サラし実家の農家を継ぎました。学生時代に学んだ有機栽培で育てた野菜の味が忘れられず、アスパラガス栽培をスタート。長野の農業大学校で学んだ知識と経験をもとに、肥料の選定や配分、土づくりなど工夫した結果、甘くて柔らかいアスパラガスを生産できるようになったそう。

現在、露地では鮮やかな緑色の茎太アスパラガス「ウェルカム」やポリフェノールの一つであるアントシアニンを多く含む紫アスパラガス「はるむらさきエフ」を栽培。ハウス栽培では福島県のオリジナル品種「ふくきたる」を栽培しています。「会津地域は昼夜の気温の差が大きい。また降雪量が多いため良質な土壌の基礎ができる。だから、おいしいアスパラガスが育つ環境が揃っている。」と語る岩橋さん。

JA会津よつば西部アスパラガス生産部会では、品質向上を目的に現地指導会や勉強会を定期的に開催。地域一丸となって切磋琢磨されているとのこと。
これからも、甘くて柔らかくて瑞々しいアスパラガスを全国の消費者にお届けしたいと力強く語っていました。

JA全農福島「会津野菜館」職員

小野 浩暉 ( おの ひろき ) さん

青果物の集出荷体制の一元化を図り
生産者手取りの最大化を目指す施設

平成28年に会津管内4つのJAが合併し、「JA会津よつば」が発足。「会津野菜館」は、JA会津よつばとJA全農福島が共同出資・共同運営を行う全国初の施設で、生産と販売の核として、会津全域の青果物を集約し集出荷体制の一元化を図り、生産者手取りの最大化と農業振興への貢献を目指して設立されました。

アスパラガスだけで年間500tの選果能力がある選果・選別・結束システムにより生産者が丹精こめて栽培した1本1本を丁寧に選果・選別し、品質が統一された会津ブランドに相応しいアスパラガスを消費者に届けています。会津アスパラは主に首都圏に出荷されていますが、甘みがあり太く柔らかな食感にファンも多く、販促イベントは例年大盛況とのこと。

全国でもトップクラスの作付面積を誇る会津アスパラ。1人でも多くの消費者の元に届けるため、会津野菜館は会津アスパラの生産基盤の確立を支援し、活気ある産地づくりを目指しているそう。

「会津地方の寒暖差の大きい気候の中で栽培された、太くて柔らかい会津アスパラは生産者の方々の努力と愛情の結晶です。ぜひ味わってみてください !」

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