あいづの作り手

会津いちごを支える匠たち2026

会津若松市北会津地区を中心に盛んに栽培されている「会津いちご」
おいしさを追求する生産者にそのこだわりをお聞きしました。

いちご農家

山内 良起 ( やまうち よしき ) さん

おいしいいちごを届けたい。
自然と向き合い工夫を重ねる。

冬の会津で育つこだわりのいちご

北会津地区でいちごを育てる山内さんの農園では、現在「ふくはる香」「紅ほっぺ」「ゆうやけベリー」の3種類を栽培。ここ2〜3年で県内で知られるようになった『ゆうやけベリー』は甘みと香りが際立つ品種で、お客様からの評価も高いといいます。いちごの最盛期は、1〜2月をメインに12月下旬から3月いっぱい。農園で大切に育てられたいちごは、地元の農協や道の駅へ出荷され、冬の会津に甘い香りを届けています。

義理の両親から受け継ぐ農園で挑戦の日々

「義理の両親が生産したいちごを初めて食べたとき、手間ひまかけたおいしさに衝撃を受けました」と話す山内さん。都会で働いた日々を経て「自然に触れながら働くのも良い」と思うようになり、就農を決意したそうです。水産市場で物流に携わった経験から、生産者側の仕事に魅力を感じていました。現在は北会津地区の農家グループ「FANGMer」に所属し、マルシェや東京の日本橋ふくしま館「MIDETTE」で販売会にも参加。イベントでの声を取り入れながら顧客開拓に力を入れています。「まだ就農して3年ですが、グループのメンバーは親切で、農業経験が豊富なベテランばかり。わからないことは教えてもらいながらやっています。」

自然と向き合い、挑戦を重ねるいちごづくり

冬の雪害や夏の高温障害、病害虫など、自然との闘いが続く会津でのいちごづくり。品種によってはノウハウが十分でない部分もあり、ベテランでも試行錯誤の連続だといいます。「課題は多いですが、おいしいいちごを届けたいという思いで工夫を重ねています」と山内さん。会津の風土を生かしたいちごづくりの挑戦はこれからも続きます。

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