基本の中にも、新しさを取り入れて、
会津の自然と熱く向き合う「匠たち」
米づくり、酒づくりへの想いを語っていただきました。

ならはし わたる

奈良橋 渉 さん(67)

 

特別栽培米「ホタルの舞う里」に
かける熱きおもい

北会津銘柄米生産部会の部会長を務める奈良橋さんは、米づくり50年の大ベテラン。部会で特別栽培米「ホタルの舞う里」を生産している。特別栽培米とは、農薬の使用回数と化学肥料の窒素成分量を慣行栽培の50%以下に減らし栽培した米で、部会員80名でホタルとイトヨが共に生きる「ホタルの里・北会津町」で栽培している。
清水や湧き水を使い、安全で安心して食べることのできる米づくりをモットーとしている。

部会では、土壌や肥料、農薬についての勉強会、現地指導会などの他に、震災以後、風評被害で販売が激減した関西などで会津米のPRを展開している。
化学肥料や農薬を減らした自然にやさしい田んぼで育った特別栽培米の会津コシヒカリ「ホタルの舞う里」を全国に届けたいと熱く語る。

DATA

役職 : JA会津よつば 北会津銘柄米生産部会 部会長
地域 : 会津若松市北会津町宮ノ下

いしはら しずお

石原 静雄 さん(67)

 

米づくりの基本を大切にし、
自然と正面から向きあう

石原さんは、コシヒカリと酒米「五百万石」など15・5haを18代目となる長男とともに作付している。
石原さんは高校卒業後、築地市場に勤め、その後アメリカへ農業研修員としてカリフォルニアで大規模栽培、農業経営について学んだ。

米づくりで大切なことは、自然に正面から向き合い米づくりの基本を忠実に守ること。苗づくり、水の管理、天候や米の品種に合わせた対応が大事だという。
酒どころ会津を支える酒造好適米「五百万石」も栽培している。冬期間蔵元で32年間酒づくりをしてきたこともあり、酒米を地元で安定供給したいという強い思いから酒米をつくり続けている。

夢は、今まで培った技術を後継者である息子に伝え、一緒に米・野菜の直売所を運営したいと熱く語る。

DATA

役職 : JA会津よつば あいづ西部稲作生産部会 部会長
地域 : 会津若松市東山町院内

まつもと たけお

松本 健男 さん(60)

 

不易流行の酒づくり、
五味調和を目指して

12の蔵元からなる会津若松酒造協同組合の理事長で、名倉山酒造の社長でもある松本健男さん。酒づくりは麹、酵母が一緒になって酒をつくる。二つの菌が発揮できるように環境を調えてやるのが大事と語る。五味(酸・苦・甘・辛・鹹か ん)の調和、バランスがとれている酒がいい酒と。松本さんが目指す「杜氏と蔵人が醸しだすきれいな甘さ」に集約される。

米、水、そして製法にとことんこだわる会津清酒。昔は企業秘密としてけっして公開しなかった技術をお互いにオープンにして学ぶ清酒アカデミー。会津で栽培される酒造好適米「五百万石」や福島県オリジナル品種「夢の香」など米・水・気候に恵まれている地の利を活かして、今後は不易流行(いつまでも変化しない本質的なもののなかにも、新しさを取り入れ変化していく意味)の酒づくりを目指す。

DATA

役職 : 会津若松酒造協同組合 理事長 名倉山酒造株式会社 社長
地域 : 会津若松市